プロフィール
白井圭(しらい けい)|社内便利屋だった人
Excelの表がすぐ直せるから、Excel係になった。トラブルが起きると、なぜか呼ばれるようになった。新人が入るたびに、教育係を任されるようになった。
気づけば、肩書きよりも自分に集まってくる仕事の方が増えていた。それなのに、給料も役職も、それほど変わらなかった。
20年以上、そうやって現場に立ち続けてきた。
「専門性がない」と思っていた
自分には専門性がない、とずっと思っていた。営業のように売上があるわけでも、経理のように資格があるわけでもない。ただ、頼まれたことを、その都度こなしてきただけだ。
でもあるとき、2週間だけ、頼まれごとを全部書き出してみたことがある。
売り場のレイアウトを見てほしい。クレーム対応を代わってほしい。新人の動きを直してあげてほしい。他部署との調整に入ってほしい。数字が落ちている原因を一緒に見てほしい。
一見バラバラなその一覧を眺めていて、気づいたことがあった。頼まれた瞬間に自分がやっていることは、いつも同じだった。現場に行く。何が起きているかを自分の目で見る。関係者に話を聞く。どこにズレがあるかを見つける。それを、関わっている人に伝わる言葉で説明する。
これは、会社の中では名前のついていない力だった。でも、外に出せば、立派なスキルセットだった。
このアカウントでやっていること
「社内便利屋だった人」というのは、便利に使われてきた人、という意味じゃない。組織の役割設計が固定的なのに対して、実際に発生する仕事は流動的で、その隙間を埋め続けてきた人、という意味だ。
このアカウントでは、そういう経験を持つ人が、自分の力をどう言葉にして、外の世界でも通じる形に変えていくか、そのプロセスを実際にやりながら記録していく。
完成した答えを教える場所ではなく、途中経過を一緒に見ていく場所にしたいと思っている。
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